こちらはTCU-CTRL場外乱闘 Advent Calenderの二日目の記事です。
https://adventar.org/calendars/9174
前回の記事はこちら
https://mak1a.hatenadiary.com/entry/2023/12/01/003614
まだアニメ見てないけど熱意は伝わったのでアニメ見てから読みたいと思います。
お久しぶりです。しゃりんです。
ラノベみたいなタイトルになりましたが、見出し見たら大体どんな話かわかるのでコンテンツ消費の早い現代ではちょうどいいですね。
ここ一年くらいバイクにどハマりしているのですが、嬉しいことに周りにもバイクを取ってくれた人が何人かいます。
意外と興味ある人も多いのかなーと思ったので、どんなもんなのかという話をまとめてみたいと思います。
バイクという趣味は自分のようなオタクが外に出たり、多分乗らなかったら出来なかったであろう体験をもたらしてくれるものではあるのですが、ゲームやアニメのように遊ぶだけ、見るだけというものではなく、少なくないリスクをもたらすものになります。
この辺りのリスク・メリットデメリット・事実を正しく理解せずに勧めたりするのは自分としても後味が悪いものになってしまうので、ただ楽しいよって布教する記事ではなく、メリットデメリット含めてまとめてみようと思いました。
バイクなんて知らんって人からちょっと興味ある人まで、こんな感じなのかとわかるものになるといいなと思います。
では始めましょう。
はじめに
まずこの記事にまとめる、趣味のバイクというのがどんなものかまとめます。
というのも、自分も免許取る前はバイクのイメージは「ハーレーってのがある」「原付ってのがある」、「なんかすげぇうるさい」このくらいの知識しかありませんでした。
多分こういう人多いと思うので、ちょっと整理してみましょう。
わかってる人、時間がない人は「バイクの楽しいところ」って章まで飛ばしちゃって大丈夫です。
バイクとは
バイクって何?
まずみなさんが考えるバイクって多分こんなやつだと思います。
ただこういうバイクって実は世の中では少数派です。
みなさんが一番よくみるバイクをお見せしましょう。
多分駅前まで歩いたら一台は見るのはこっちです。
この2台の違いは駆動方式の違いになります。
前者はマニュアル操作で動かすバイク、後者はオートマチック操作で動かすバイクになります。
免許区分や乗り方なども違うのですが、一般的に最大の違いは
マニュアル操作のバイク:少数派、趣味性が高くレジャー用途の人が多い。
オートマチック操作のバイク:多数派、買い物や配達など仕事用・普段使いの人が多い
という違いになります。
本記事で今後お話しするバイクは前者の、趣味性の高いものでお話しします。
マニュアル操作って何よ?
そもそもマニュアル?オートマ?意味がわからない人もいるかもですね。
マニュアル操作というのはギアというよくわからないものをクラッチというよくわからないものに繋がないと進まないよくわからないシステムです。
オートマならアクセルをひねるだけ、車ならブレーキを離してアクセルを踏むだけで進むのにそれでは進みません。行動縛りプレイのオールドタイプシステムです。
まぁよくわからなかったら「はえーなんか難しいことしてるんだぁ」くらいの認識で結構です。実際は難しくないんですけどね。
以下余談
車の免許、特にAT限定免許を持っている人は「なんでいまだにマニュアル?てか趣味性の高いオートマのバイクってないの?」と思うはずです。自分は思ってました。
結論から言えば、二輪に関しては趣味性の高い車両はマニュアルが多数派であり、マニュアル操作にいまだメリットがあるのです。
自転車で考えるとわかりやすいのですが、二輪車はバランスを取りながら進む関係で操作、特に10km以下の低速域などは車に比べてシビアなコントロールが必要になります。
自転車なども速度が出ると安定すると思いますが、漕ぎ出しって不安定ですよね?あの漕ぎ出しの状態をアクセルとブレーキだけで作るのが意外と難しいんです。
なので半クラッチ状態にして、エンジンの回転数を上げることでパワーを得て、低速でも安定した状態を作り出すことができます。
バイクならではのマニュアル操作のメリットですね。
いろんな種類のバイク
バイク最大の特徴はその種類の多さです。
もちろんトラックとか重機とか加えたら車のほうが多いんですが、バイクは単一の免許で乗れる割には全然乗り方も形状も違うものがあります。
有名どころだとハーレーみたいなアメリカンなバイクから
丸目でかっこいいレトロスタイルのバイクや
プロのレーサーが乗ってそうなこんなやつとか
ジャンプしそうなオフロード走る用のものもあります。
自分が乗っているのはアドベンチャーという、オフロードもいけるデカい旅バイクです。
車だったらプリウスでも軽でもレクサスでも、速さや快適さは違えどできることは大きくは変わりませんが、
バイクは上三つの車種だけでも役割も走れる場所も距離も変わってきます。
これも一例だけで、本当にかなりの数の種類がバイクにはあります。
自分の使い方や乗り方に合わせてどんなものに乗るか、また乗った時の印象やフィーリングも全く異なるのがバイクの面白いポイントの一つでしょう。
本当に色々な種類があって、正直自分も把握し切れてはいません。
興味があれば、自分が気に入りそうなバイクを探してみるのも楽しいかもしれません。
解説からちょっと面白さを伝える方向になり始めたので、そろそろ本題に入りましょう。
バイクの楽しいところ
とりあえずこれは見てもらった方が良いかと思うので、自分が北海道に行った際の動画を持ってきました。
合成音声+字幕付けようと思ったけど編集間に合いませんでした。許せサスケ。
そのうち差し替えるかも
なんとなくこれだけ見て楽しそうと思える人はバイク楽しめると思います。
サボってもアレなので、文章化していきましょうか。
車体がかっこいい
バイクを間近でジロジロ見たことありますか?
自分は免許取りに行くまでありませんでした。
遠くから走ってたり、道に置いてある人のものを遠目で見るのと、実際に近くで見るのだとバイクはかなり印象が違います。
近くで見るとエンジンが剥き出しだったり、ケーブル類も剥き出しだったりでかなり無骨なんですよね。これがガンダムとかロボとか好きなオタク心的にはクリーンヒットしました。
様々なパーツが剥き出しの状態で走るので機能的にして無骨、デザインで買う人も多いのでアート的でもある、デザイン性と製品としての機能美的な美しさがあります。
自分のバイクはR1200GSというバイクで割と車体が外装に覆われている車両なのですが、
横に張り出したエンジンの周りの存在感であったり、旅を目的としたバイクなので防風効果を狙った形状とデザインが非常に良いですね。
もちろんフィクションでもカッコイイデザインは山のようにありますが、工業製品然としつつも美しい見た目というのはそれだけでも価値を感じます。
走りが面白い→移動がエンタメになる
バイクは車や電車など、他の乗り物に比べて圧倒的に軽い割に、かなりパワフルな駆動系・エンジンを積んでいます。
しかも乗っている人は剥き出しです。正気ではありません。
ですがこれが非常に楽しい。
自転車に乗ったことある人は一度はやったことあると思いますが、坂道でブレーキをかけずに走り降りた経験、あるんじゃないでしょうか?あれがずっと続くようなイメージです。
加えて自転車にはないエンジンの振動があります。一般的には振動というのはない方が良いものですが、車両にもよりますが趣味性の高いバイクは振動の感じ方まで計算に入れて設計されています。
街を低速で走っているとき、田舎を中速で抜ける時、高速道路を高速で走る(ダジャレじゃないよ!)時、それぞれで異なる振動があり、何時間か走っていても飽きがきません。
動画を見てもらえればわかると思うのですが、エンジンの回転数が上下するとマフラーの音もちょっと変わるんです。
スロットルを回せば元気に、戻せば大人しく、これを繰り返して移動していきます。
補足、というか知ってほしいこと
バイク、うるさいですよね。夜中走っているバイクとかクソうるせぇバイクに迷惑した人、多いと思います。
実はクッソうるさいバイク、十中八九違法です。
あれはマフラーの消音器を引っこ抜くor公道走行不可のルール違反マフラーに改造している人々で、違法行為です。
車に比べてマフラーが交換しやすい手前、うるさくする人が非常に多いのが現状です。警察もっと取り締まってくれ本当に。
ちなみに排気量がデカいやつは標準でもなかなかの煩さです。近隣住民の方々申し訳ございません。
走るのが楽しいとどうなるか、移動が楽しくなります。
普段皆さん主には電車とか乗ってると思うのですが、暇つぶしや仕事やスマートフォンゲームはできるとはいえ、乗っていて楽しい、とまではいかないですよね?(乗り鉄の皆様におかれましては大変申し訳ございませんがスルーいただけますと幸いです。)
バイクは乗ることそのものがエンターテイメントになるので、土日出かけるって時も乗って楽しい、降りて現地で楽しい、降りたバイクを見て楽しいと楽しさスパイラルが発生します。素晴らしいですね。
冒険感がある
電車とか車の旅行って個人的にはすごいワープ感があるんですよね。
ドアを開けたらそこは別の空気・景色というのもそれはそれで楽しくて嫌いではないのですが、バイクは家で乗ってから目的地まで、全て外の環境に晒されます。
雨の日とか寒い日とか暑い日とか風強い日とか花粉の季節とかは本当にこれは最悪なのですが、やっぱり全てが地続きで、匂いや風を感じながら目的地に向かえる感覚はオンリーワンで非常に楽しいです。
子供の頃、小学生とかの時に普段の生活圏以外に徒歩とか自転車とかで行ったことってあると思うんですけど、そんな感じの地続き感というか、世界の広さを生身で体感することができます。正しく冒険という感じです。
エンターテイメントとしてのバイクはスリルに合わせてこういった冒険感がありますね。
個人的にはこの点がバイクを一番気に入っている点です。
バイクに乗りたい・ちょっと興味ある人へ
ここからは上の記事とか見てバイクにちょっと興味出てきた人に向けて、ネガというか正直どうなの?っていう側面の話をしたいと思います。
バイクの危険性
見りゃわかるだろって感じではあるんですが、バイクは危ないです。
もしあなたがゲーマーならGTAとかでバイクに乗ったまま車や柵とか建物に突っ込んだことあると思うんですが、GTAならあなたはマイケルだったりトレバーなのでちょっと血が出るだけでなんとかなるか、勢い余っても治療費を払えば復活できます。
しかし現実世界ではそうはいきません。生身の人間が動く鉄の塊にちょこんと乗っかったまま車に突っ込めば大怪我は免れません。
もちろん乗ったらすぐ事故るってわけではないです。自分は一年乗っていて事故ってませんし、バイクだから事故しやすい、というわけではありません。
正確にはバイク事故の半数は単独事故(一人で突っ込んだりコケたりするケース)なのですが、これは多くの場合速度超過が原因となるため、常識的な速度域で理性的に走っていれば起こり得ないものになりますので、データ的には事故ってる人多めですが「バイクだから車に比べ特段に事故しやすい」というわけではありません。
ですが事故の際に鉄の外装で守られ、エアバッグが搭載されている車と異なりバイクは即身体にダメージを受けます。
「事故の確率は大きく変わらないが、事故った際の身体へのダメージが大きい」ものがバイクと言えるでしょう。
安全性を高めるアイテム
おっかなくて乗れないじゃないか!と思うと思いますが、一応対策というか、安全性を高めるアイテムは存在しています。
そのアイテムは何かというと、
- ヘルメット
- プロテクター
- エアバッグ
になります。
ヘルメット
ヘルメットはバイクは着用必須となっており、ヘルメットなしでの走行は禁止されています。
もし公道でノーヘルでバイクに乗っている人がいたら逃げましょう。間違いなくヤンキーです。
ヘルメットにも色々あるんですが、もしあなたが明日外にでたら走っている原付ライダーを見てみてください。ひょっとするとこんなメットしてると思います。
これどう思います?
これで車に当たったら中身を守れると思います?
ちょっと考えればまともな防御性がないのはわかると思うんですが、なぜかこれ付けてる人多いんですよね。
これ付けたまま、顎紐もせず車の間を走り抜けてるライダーが多いです。怖いですね。
ちなみに自分が付けているのは
こんなヘルメットです。
ヘルメットの規格というものがいくつかあるのですが、最も厳しいSNELL規格に適合したヘルメットで、バイク版F1のMotoGPなどで得られたデータや構造がフィードバックされて製造されています。
ただこの手のハイスペックヘルメットの装着率は、体感ですが3割もないでしょう。
無理なのはわかってますが、全てのライダーが高性能ヘルメットを適切に着用(顎紐してないやつが多い)すれば死亡事故は極端に減るはずです。
プロテクター
装着必須ではないのですが、つけることが推奨されているアイテム。それがバイク用プロテクターです。
こんな防弾チョッキみたいなやつもあれば、
衝撃時に固くなる素材を使った薄いやつもあります。
このプロテクター、教習所では現在必ず装着するルールになっているのですが法律では特に義務ではないため、
警視庁のデータによると、装着率は2023年で9%となっており、10人に1人いるかどうかという感じになっています。
そのほかにもこのデータを見ると、適切にヘルメットを装着していない人も多いですね。
プロテクターがあったら絶対に安全!というわけではないですが、直接当たるケースと硬い素材が一枚挟まるケースでは雲泥の差があるでしょう。
エアバッグ
最後に、それよりも高い防御力を手に入れたい人向けにバイク用エアバッグというものがあります。
こんな感じの見た目で、衝撃を受けると展開し身体の重要な部位を守ります。車のエアバッグと同じ機構ですね。
かなり有効なようで、命が助かった方も多数いるそうです。自分もお金貯まり次第買おうと思っています。
最近だと警視庁の白バイ隊員の方々やMotoGPのライディングウェアにも搭載されており、役立っているようです。
それでも高いリスクと個人的な感想
もちろんこれらのアイテムを使用したところで、100km/hで車に激突したりバイクから投げ出されたりすれば無傷で済む可能性の方が低いでしょう。
生身で乗る以上、どうやってもバイクは危険です。
もし興味があれば、この危険性を理解した上で、しっかりと話し合って乗るか決めてくださいね、というのがこの章の結論でした。
ただまぁ、そもそも車だろうが自転車だろうがバイクだろうが、道路というところそのものが危険です。バイクだとしても上にあげたアイテムを正しく着用した上で死亡するような事故は車だとしても無事では済まないでしょう。
そういう意味では、「バイクは危険」なのは間違いないですが、アイテムを適切に使えば「公道は危険」くらいまで安全性を高められるんじゃないか?と自分は考えています。
逆にウェアやプロテクターをケチってしまうとバイクはかなり危ないです。法律上ヘルメットがあれば全く問題ないですし、2km先のコンビニに行くのにエアバッグを着て行くのはやり過ぎだと思いますので、もし乗られる際は安全性とコストをしっかり天秤にかけた上で、装備を選んでいってください
という啓蒙活動なのでした。
まとめ
長い文章になってしまいましたが、いかがだったでしょうか?
バイクの魅力とリスクが少しでも伝わっていたら、興味がある人はもちろん、明日道を走るバイクを見る目も少し変わるんじゃないでしょうか?
個人的にバイクで一番好きなのは複数人で走っていても孤独なことです。
車や電車は何人かで空間を共有しますが、バイクは一人で走ります。二人乗りもできますけどほとんどしません。
孤独だからこそ、バイク乗り同士は割と挨拶したり、道の駅で話したりとかあります。
多分バイクに乗らなかったら絶対に接点がなかった人と出会える、しかしどこまでも孤独。
ここが自分の性分に合っていますし、無言で一日過ごしても大丈夫な人が多い(失礼)オタクには結構もってこいなんじゃないかと思います。
ただ乗ることにかなりのリスクが伴います。事故に際して重症化しやすく、悲惨な結果を生みやすいです。
必ずではありませんが、乗るのであれば相応の準備をお勧めします。
以上。バイクを勧めたいけど危ないので手放しでは勧められないって話でした。
明日(あと1時間もないけど)はWith Ballくんの記事です。よろしくお願いします。