車輪の独り言

書きたいことを無責任に適当に書きます

なぜ私がD.C.III 〜ダ・カーポIII〜の陽ノ下 葵/陽ノ本 葵ちゃんが好きなのかについて

 

はじめまして。そうでなかったらこんにちは。しゃりんです。

 

 

今日は私の最愛のキャラクターである陽ノ下 葵について書こうと思います。

 

 

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かわいい
 

 

 

というのも、陽ノ下/本 葵ちゃんをこんなに好きだ好きだって言っているのに、一度もまともに語ったことがなかったので魅力を紹介……というよりかは私が葵を好きになった理由をお話ししようと思います。

 

 

 目次

 



 

はじめに


陽ノ下 葵はノベルゲーム、「D.C.IIIダ・カーポIII〜」(以下 D.C.Ⅲ)に登場するヒロインの一人です。

 

立ち絵はこんな感じ。

 

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うーん、かわいいですね。

 

 

 

D.C.III R ~ダ・カーポIIIアール~」の公式サイトのプロフィールによると

 

 

陽ノ下 葵
身長/体重/3サイズ
153cm/47kg/B83 W56 H86
血液型
O型
誕生日
4月1日
趣味
アルバイト
好きな食べ物
安くてボリュームのある食べ物
嫌いな食べ物
高くてボリュームのない食べ物
所属
風見学園付属1年3組、新聞部

 

 

とのこと、

 

 

 

 

まぁ、ギャルゲーって感じのプロフィールですね。

 

アルバイトが大好きというのは結構稀な気がしますがそこまで一杯ギャルゲーやるわけじゃないのでなんとも言えません。

 

 

 

しかしプロフィールはいいのです、魅力ではありますがこれを書いたところで五万といるオタク・コンテンツらしいキャラで終わってしまいます。彼女が特別な存在になり得るのはその設定、背景、物語なのです。

 

 

 

しかしそれを語るのは用意ではありません。彼女は実は存在そのものがD.C.ネタバレだったりするんです。いわゆる隠しヒロインに当たる存在だったりします。

 

 

 

今回この記事を執筆するにあたって、私はネタバレ記事を書くことにしました。この記事を訪れる多くの方がD.C.Ⅲ未プレイだと思うのですが……

 

 

 

もしネタバレを嫌うorプレイする意志が少しでもあるのでしたらここから先は読まないで下さい!

 

 

 

どう工夫をしてもネタバレなしに彼女を語ることはできないのです…

ベン・ケノービがオビ=ワン・ケノービだと知らせずにベン・ケノービの良さを語れっていうくらい難しいです。

ただのトロいおっさんになってしまいます。(ベン好きにはごめんなさい)

 

 

 

ただ、もし未プレイの方にもなるべく伝わるようには書くつもりです。

陽ノ本 葵√のラストには触れますが物語全体のラストには触れないつもりですので、もしプレイする予定がないようでしたらこの記事をきっかけに興味を持ってもらえたらすごくすごく嬉しいです。

 

 

 

長い前置きになってしまいましたが、それでは語っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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以下ネタバレ

 

 

 

 

 

 

 

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 ほんへ

 D.C.Ⅲについて(未プレイ向け)

 

 

 

まず未プレイの方向けに、D.C.Ⅲが一体どんな世界なのか解説したいと思います。

 

 

 

D.C.Ⅲは2012年にCIRCUSから発売された恋愛ノベルゲーム・・・いわゆるギャルゲーの、「D.C.ダ・カーポ〜」シリーズの第3作目としてリリースされました。

 

 

本作は西暦2072年の初音島と呼ばれる架空の島を舞台に、主人公の葛城 清隆とヒロイン5人の所属する公式新聞部での活動が描かれるノベルゲームとなり、前半の初音島編では清隆がヒロイン5人に囲まれてイチャイチャする青春が描かれます(語弊を招く表現)。

 

 

しかし!この初音島編と呼ばれる部分はプロローグであり、本編は100年前の1950年のロンドン地下にある、風見鶏と呼ばれている魔法学校を舞台にした青春物語となります。

 

 

 

超展開すぎる!と思った方、その感性は間違ってないです。

 

 

 

大前提として、D.C.シリーズはそもそも恋とさくらと魔法の物語であり、とびきりファンタジー世界なのです。

 

 

 

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↑パッケージのファンタジー成分が薄め、かくいう私も最初は王道日常ADVだと思って買いました()

 

 

 

それでは本題の陽ノ本 葵ちゃんとその専用ルート(正式名称はZeroルート、以降Zeroルート)を簡単に説明します。

 

 

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陽ノ本 葵ちゃんは魔法使い(過去編のヒロインは葵以外実力差はあれど魔法が使えます)でも風見鶏(主人公が通う魔法高校)の生徒でもなく、その周辺の施設や学内の学食などでアルバイトをし生活する普通の女の子です。

 

基本的な性格は現代編の陽ノ下 葵ちゃん(お気づきの方は多いと思いますが、現代編と過去編で名前が違います。これは後述)と同じで、主人公の清隆を理想のお兄ちゃんと慕う元気なわんこ系女子(この表現が好き)です。

 

 

 

Zeroルートでは、主人公の清隆は彼女のアルバイトを頑張って過ごす姿と時折見せる物憂げな、ミステリアスな面に惹かれ恋に落ちていきます。

 

しかし、いい雰囲気になる度に清隆を"お兄ちゃん"と呼び突き放す葵。清隆は葵に嫌われてはいないと理解しつつも、その行動の意図が掴めず、なかなか彼女に気持ちを明かせずに過ごします。

 

しかしクリスマスに思い切って葵に気持ちを打ち明ける清隆。"私と付き合っても幸せになれない"と話し一度は拒否する葵でしたが、葵自身も清隆のことが好きだと打ち明け、二人は恋人になります。

 

 

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聖夜の告白

 

しかし恋仲になっても時折見せる不安そうな物憂げな表情が気になる清隆は、葵に不安を打ち明けて欲しいと説得します。葵も最初は拒絶しますが、最終的には清隆の説得に応じ、彼女の秘密が明かされます。

 

その秘密とは、

まず葵が予知夢の能力だけ行使できる魔力持ち(魔法使い未満)であること、

その予知夢は自身に関することのみで自身の意志で使えないこと、

 

そしてそう遠くない近い将来、彼女が死んでしまう夢を見てしまったということ。

 

彼女の予知夢は必中であり、運命を変えようと行動しても、道中は変われど結末は変わらないという強力なものでした。

 

しかしそれだけでは、葵は悲劇のヒロインとして終われるはずでした。しかし彼女にはもう一つ秘密がありました。

 

その秘密とは、彼女が行使した魔法によって、D.C.Ⅲの世界全体が同じ時間をループしているというものでした。

さらにその強大な魔法を行使するために他人に負のエネルギーを与え不幸にすることで、その負の想いの力で世界をループさせていることが判明します。(D.C.世界では魔法の力は想いの強さになります。)

 

葵は自身の死の回避のために数十年の時をループさせ、それを1人で黙って生きていたのです。

 

以上のことを打ち明けた後、お互いの気持ちも無くなってしまう、嘘に出来てしまうと清隆に告げる葵。それに対して清隆は世界をループさせることが間違っているということ、時を止めて前に進むことを諦めても葵に幸せは訪れないと話します。

泣きながらもその言葉を受け入れる葵。彼らはループを終わらせることを、残された時間を幸せに過ごすことを決めます。

 

 

二人は幸せな時を過ごしながら、ループの発動の日であり解除が可能な日でもある4/30までの時を過ごします。

 

ループ解除が可能になった当日。葵は途中で挫けそうになりながらも清隆の支えでループを止めるための儀式を行いますが、世界をループさせる術式が成長しすぎており、術者の葵の力では止まらなくなっていました。

発動するループの魔法の中、次のループでは真っ先に清隆の元に向かうと葵は誓い、戻りゆく時間の中で、お互いに大好きだと叫びます。

 

 

 

以上がかなり掻い摘んだZeroルートの解説となります。未プレイの方でもどんな物語なのか理解できていれば幸いです(詳細やこの続きは君の目で確かめてくれ!)。

 

 

考察

 

 

私がこのゲームに出会ったのは中学のときでした。小賢しい私はこの頃、死について考えることがよくありました。

 

 

 

その際にこのルートを読んで感じたことは「死についての仮定」ということです。

 

 

 

本編でも葵の

「人はいつか、絶対死んじゃうものですし、それはわかってるんですよ。」

「でも、怖いんです。すごくすごく、怖いんです」

 というセリフがあります。

 

 

誰もが抱いている気持ちだと思います。自身の存在の消滅。

 

いつか死ぬ、存在が消える生物である我々がどうこの生を捉えるか、目を瞑る事も簡単ですが、中学の頃の私はまだ先の死への恐怖に、どうしようもない恐怖に悩んでいました。

 

 

葵の置かれている状況は最大の死への仮定でした。彼女は近い将来の自身の死を知っており、世界をループさせていて、永遠の生を得ています。

 

 

そんな彼女がループの終わりを、死を選択するにはどうしたら良いだろうか、これがZeroルートの命題であり、私が最も面白い部分だと思っています。

 

 

葵が自身の運命と罪を告白した時、清隆はこう答えます。

 

「葵ちゃんは、幸せになるために未来に向かって生きて行かないといけない」

「だから、一緒に生きていこう。いきるために、この魔法を終わりにしよう」

「だから、これでまたリセットなんてしちゃったら後悔するぞ?」

「例え何十回、何百回、何千回繰り返したところで味わうことのできない幸せな毎日を葵ちゃんにプレゼントしようと思ってるんだからさ」

 

 

これがこのルートの命題に対する答えです。

 

 

"無限でつまらない生か、最高の一瞬か"といったような命題を時折見かけますが、ある意味この問答に対する大掛かりな舞台装置を伴った回答と言えるとも思っています。

 

 

 

少なくとも二人は無限の今日ではなく、有限の明日を選択しました。

 

 

 

 

これが私の思う葵ルートの命題で、D.C.Ⅲという物語が無二の名作であり、陽ノ下 葵が私のなかでかけがえのない存在になっている核となるものです。

 

 

 

 

 

 

おわりに

 

ここまでの長文を読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

正直まだまだ語りたい点や私なりの考察はあるのですが、既にかなりの分量なのでまたの機会にしたいと思います。

 

 

これできっと6年経っても同じキャラが大好きだと叫び続ける男の片鱗が伝わったのではと思いますがどうでしょうか?

 

 

 

D.C.Ⅲ未プレイの方は附に落ちない点が多々あるかと思いますが、あらすじはかなり端折って説明しておりますのぜひプレイしてみて下さい。

 

 

www.amazon.co.jp

 

 

 

既にかなりの量なのでこのへんで

 

 

長文失礼しました。

 

 

 

追記:

 

陽ノ下葵と陽ノ本葵に関するお話を書いていませんでしたね。

 

 

D.C.Ⅲの過去編である風見鶏編と現代編である風見編では、転生前・転生後のキャラクターが登場します。

 

 

立夏、姫乃、シャルル、さらのヒロイン4人に関しては作中で出自に関する描写があり転生前の本人とはなんらかの繋がりがあるような描写がありますが、葵は全くと言っていいほど描写がありません。

 

 

さらに苗字も陽ノ下→陽ノ本と変わっているため、過去編にて死の運命を持っている葵の結末は……

 

 

あまり幸せ結末にはならなかったのかと思います。

 

 

 

しゃりん