車輪の独り言

書きたいことを無責任に適当に書きます

情報系学生はどうしたらゲームプランナーになれるのか

 

お久しぶりです。しゃりんです。

 

この記事はTCU-CTRL場外乱闘 Advent Calendar 2021 - Adventar10日目の記事です。

前回の記事はこちら

 

mak1a.hatenadiary.com

 

これを読む前まで好きなゲームの話でも書こうと思ってたのですが、
皆さんもいい加減ダ・カーポIIIと私の大好きな陽ノ本 葵ちゃんの話は
耳にイボができるくらい、
もしくは目にできものが出来るくらい(激ウマギャグ)読んだと思いますので、
この話できるの今年が最後だと思うのと、後輩の誰かの役に立てばいいなぁと思い、
情報系学生がゲームプランナーとして内定をもらうにはどうしたら良いか、
ということを書いていきたいと思います。

 

就活の話というよりは、

「そもそもゲームプランナーってなに?」

「情報系の学生がいくべき職種じゃないのでは?」

というような軽い内容で書きますので、
ゲームに興味がある方、興味がある人も是非読んでみてください。
ただ性質上就活の話も含むので、
辛い気持ちになる人や興味のない、もしくはもう必要のない情報である人が多いと思うので、

皆様のために、
もう1つ記事を用意しました。

 

 

sharin888.hatenablog.com

 

 

 

3年前の記事だって?
言いたいことは変わらないのでこの記事でいいんじゃないでしょうか?

 

 

 

ネタ画像 - ざろぐ!

 

今見返しても限界オタクすぎて恥ずかしくなりますね。

では始めていきましょう。

 

 

そもそもゲームプランナーって?

そもそもゲームプランナーってなんでしょうか?
もしこの記事を読んでいてゲームプランナーって何かわからないプランナー志望の方、
安心してください、割と就活始まってからもそういう人いました。
というより私が割とそうでした。
実際にゲームプランナー志望として就活を行った感想としては、
割と会社によっても幅があるな、ということでした。

 

というのも、これは募集してる会社が、
スマートフォンゲームを中心に作っているのか、コンシューマゲームを作っているのか、
規模はどのくらいなのか、どんなジャンルのゲームを作っているのか、
この辺りでもかなり求める姿が異なります。

 

ただどの会社でもプランナーという単語で共通しているのは、

「ゲーム内のコンテンツを設計する人

ということです。

 

例えば、FPSを作っている会社があるとします。
あるゲームで新しい銃を実装しようとした場合、
デザイナー(アーティスト)は、銃のデザインを考え、3Dモデルやアニメーションを作ります。
プログラマーは多分、ベースとなる銃のモデルにアニメーションや銃固有の操作があれば、
それを実装するためのコーディングを行います。
サウンドデザイナーは銃声や空薬莢の落ちる音、銃の取り出し音を実装するでしょう。
ではプランナーは何をするのでしょうか?

 

もう皆さんお分かりかと思いますが、これ以外の作業は大体プランナーがやります。
上の例を挙げるなら、

そもそもこの銃のデザインの方針をデザイナーと話し合ったり、
銃のレートやダメージを考えて仕様をプログラマーに渡したり、
どんなサウンドがいいかサウンドデザイナーと相談したり、
あとは実装した後のバランス調整もプランナーの仕事です。


厳密に言えば、これらの仕事の何割かはディレクターやプロデューサーの仕事であるため、
例えばそもそもどんな銃にするのか、その設定などは、
担当のプランナーとディレクター、プロデューサーで話し合うといったことが多いです。

 

そのため、プランナーが行う業務に関しては割と会社によって考えが異なるため、
上の例で言うのであれば、
「実装する銃のダメージバランスの調整がしたいのでプランナーになります!」
と言うのと、
「実装する銃の種類を増やしたいのでプランナーになります!」
というこの2つが、プランナーの仕事の線引きとして怪しいラインでしょうか?
上の例であれば、多くの会社でプランナーの仕事だと認識してもらえますが、
下の例ですとディレクターという会社もあるかもしれません。

 

いずれにしても、大なり小なりゲームの中身を考えていくのがプランナーの仕事です。

 

情報系学生がプランナーってどうなの?

 

結論から伝えるのであれば、多分、かなり有利です。

 

多分この記事を読んでいる大多数の情報系学生の皆皆様にとっては常識ですが、
ゲームはゲーム機という計算機の上で動いているソフトウェアです。
そのため、ハードウェア資源・ネットワークの性能、鯖のスペックなどによる制約、
用いられているゲームエンジンの仕様や既に実装されている機能の仕様による制約、
これらはプログラマ以外でも全てのゲーム開発者が意識する必要があります。

特にプランナーは、先で例を挙げたようにゲームの機能の仕様を作る役割があります。
最終的に実装するのがプログラマーであるとはいえ、仕様を切るのはプランナーなのです。

プランナーはゲーマーが多いとはいえ、
中には実装が複雑になる仕様、実現が困難と予想されるコンテンツは少なくありません。
その中で、コードを触ったことがある人と触ったことがない人が考える仕様、
どちらがプログラマーにとって効率よく仕事ができるかは言うまでもありません。

特に新卒は正社員で入ってから育成していこうという会社が多いため、
プランナーとしての能力やスキルは入社後育てようという企業も多いと思います。
そのため、技術力に対してある程度の見識があるプランナー志望者は好まれる傾向があると
思います。

そんなわけで、情報系学生はプランナーになるのは大いにアリ、と私は考えています。

 

もう一つ、一般論ではありますがプランナーとしてゲーム業界に就職するメリットとして、

「ディレクターへのキャリアパスが有利」

というものがあります。

ディレクターとは何ぞや、という人は
「好きなゲーム名 ディレクター」
で検索してもらって、インタビュー記事などを読んでもらえるといいかと思います。
簡単に言うと、ゲーム全体の統括をしている人、監督ですね。

ディレクターはゲームの統括を行う際、プランナーと話し合いながらアイデアを進めていく
ことが多いため、プランナーが一番近くでディレクターの仕事を見る機会が多くなります。
また、実際の仕事内容としても、ディレクターの仕事に一番近いのはプランナーです。

そのため、一般論ですがプランナーからディレクターになる人が多いと言われているのです。

現状のゲーム業界では各セクションからリード(リーダー)となり、最終的なキャリアパス
ディレクター、プロデューサー、経営職になることが多いため、
ゲームは作りたいけどお金は稼ぎたい、ゲームの企画の骨子そのものをやってみたい
ということを目標とするのであれば、プランナーが一番の近道になります。

普通の会社で例えるならば、一番課長になりやすい職って感じです。
こう書くとなかなかいい感じしますね。

 

プランナーになるにはどうしたらいいの?

じゃあ情報系学生はどうやったらプランナーになれるのでしょうか?

私から言えることは4つです。

  1. ゲームをたくさんやる
  2. そのゲームがなんで面白いのか語れるようにする
  3. なんかゲーム作っとく
  4. 企画書の作り方を勉強する

1個ずつ説明していきます。

ゲームをたくさんやる

こんなこと言われなくてもゲームやっとるわ!って人が大多数だと思いますが、
割とこれが難しいです。

というのも、じゃあゲームやってればなんでもいいのか?
っていうとそういうわけでもありません。
あくまで就活の一環として、どうしたらゲームプランナーになりやすいのか
この観点で考えていく必要があります。

 

例えば大学生活4年間音ゲーやってた人がいるとしましょう。

 

音ゲー・音楽ゲームのイラスト


この人は相当の音ゲーのプロで、リリースされたアーケードゲームも、スマホ音ゲーの話題作
も、あらゆる音ゲーでランカー、プロ並みのうまさです。

これで情報系学生で、ちゃんと実装も理解しているとなると、一見すごい人材に見えます。
実際すごいですね。ちゃんと説明能力もあったら音ゲー会社は喉から手が出るほど欲しい
でしょう。

しかし、この人を欲しがるのは多分音ゲー会社のみですし、その音ゲーを作っている会社も、リズムゲームパートだけを作っているわけではありません。
アドベンチャーパートがあったり、UI設計があったり、背景の演出だってあります。

もちろんそれぞれのパートにプランナーが存在します。

しかもこと新卒採用に限って言えば、ちゃんと研修して育てていこうという会社が多いです。

ですから、音ゲーが大好きで高い能力を持っていたとしても、リズムゲームパートでしか
生かせない能力がてんこ盛りの人よりも、いろいろなゲームをやっていてどの部署にも配置ができるような人の方が、会社としては欲しい、という形になる可能性もあります。

 

つまり、いろんなゲームをやっておいた方がいいということですね。

 

ゲームだけじゃありません。
世界観設定やシナリオに関わりたければ本を読んだ方が良いですし、
演出などは映画を参考にすることも多いです。

つまり、遊べば遊ぶほど有利になるわけですね、最高だ。

 

しかしどう遊ぶか、これを考える必要があります。
ゲームの面白さを司るプランナーを目指す以上、
FPSとか格ゲーとか音ゲーとか1ジャンルではなく、
さまざまな体験をして引き出しを増やすこと、
これがプランナーとしては評価されやすいと思います。

 

そのゲームがなんで面白いのか語れるようにする

じゃああなたはゲームをたくさんプレイして、映画を見て、小説を読んで、音楽を聴いて、
アニメを見まくったとしましょう。

全部面白かったです!!と面接官に伝えても、多分あなたは落ちてしまいます。

 

プランナーは企画を考え、仕様を作ります。
ただ誰の目もなく自由にやれるわけではありません。
あなたの企画を見て、それをディレクターやチーフプランナーが評価し、盛り込むかどうかを決定します。

どうしてその企画を作ったのか、
どんな意図があるのか、
何が面白いのか、

これらを語り、プレゼンする必要があります。

 

コミュニケーション能力がない俺は無理かなー?

と思った人がいるかもしれません。

 

もちろん全くいらないとは言えません。
他人に仕事を割り振る必要がある仕事なので、当然ですが人と会話する必要はあります。

ただ、明るい人になったりする必要はありません。
某ス◯ブラの某ディレクターの方だってパリピという感じではないですしね、

必要なのは企画の意図、面白さを論理的に説明できることです。

 

これをどう日常的にトレーニングするかなのですが、
「ある作品の何が面白いのかを伝えられるようにする」
これが一番の近道だと思います。

 

流行りの音楽がなぜ流行っているのか、
YouTubeで人気のあの人はなぜ再生回数が多いのか、
あの映画はなぜ流行らなかったのか、
このアニメはなぜ社会現象になったのか、

こういったことを常日頃考え、誰にいうでもない、
でもメモくらいはしたほうがいいかもしれません、
考え続けると、面白いというのがどういうことなのか、語れるようになるかもしれません。

 

じゃあお前は語れるのかって。

 

 

偉そうなこと言ってごめんなさい殴らないで。

 

なんかゲーム作っとく

これはCTRL入っている人なら大体してると思うんですけど、
ゲームは何か作っておくといいです。

失敗しても良いですし、ゲームスタートからエンドまで出来ていれば何でも良いと思います。

チームで作ったほうがプランナーっていう仕事が想像できるかもしれません。

ゲーム制作が楽しい人は仕事にすれば良いと思いますし、
辛い人はやめたほうがいいと思います。

 

なんか雑な感じですけど、プランナーってプログラマーほどゲーム作った経験って重要
じゃないかもしれないんですよね。
スマホゲーム開発会社とかだと未経験でも雇われることもあるそうなので、
どちらかというとチームで何かした経験の比重の方が大きいかもしれません。
その上で、そのチーム経験がゲーム制作だと最高です。

逆にプログラマーを目指すなら、ゲーム制作経験は大切です。頑張ってください。

 

企画書の作り方を勉強する

これがこの記事で一番語りたいことでした。個人的にはここが一番悩みました。
というのも、ゲームプランナーの就活には企画書の提出が必須なのです。
これまで情報系学生は有利と書きましたが、この企画書だけは専門の講師が付いて、
しっかりと添削してもらえる専門学生が圧倒的に有利だと思います。

じゃあどうすればいいのか。

 

まず早速ですが参考文献を貼ります。ドン。

 

www.platinumgames.co.jp

 

超有名ゲーム会社であるプラチナゲームス様と、超有名ゲームデザイナーであるヨコオさんが
わかりやすく、楽しくゲーム企画書の書き方を書いてくれています。

基本的にはこのサイトを参考にして企画書を作るといいと思います。

 

あとアドバイスがあるとすれば、何個か作りましょう。
それこそ専門の方々は何個も作って添削されているはずです。
添削がないとしても、記事1つ読んで1回で上手く作れるわけがありません。
私の場合は3つくらい作ったらフォーマットが安定しました。最終的には6つくらい作ったと思います。

あとは人に読んでもらうといいかもしれません。
わかりにくいところがないか、企画の意図や面白いと思ってもらえるか、
面白さという点では、友達や家族を説得できない企画がプロに納得してもらえる可能性は低いでしょう。

 

できたら、間に合うのであればインターンに申し込みましょう。

インターンは我々4年生大学生が業界の人に無料で添削してもらえるチャンスです。
また企画書の評価を合否という形で確認できます。

結構プランナーの企画書の書き方1Dayインターンとかもあると思います。
私はめちゃめちゃお世話になりました。


周りにプランナーを目指す学生がいる、という環境がない人が多いであろう情報系学生の最大のネックがここだと思います。インターンやネットの情報、相談できる人がいれば相談して
がんばりましょう。

 

まとめ

ここまでプランナーの就活について語ってきましたが、何が言いたいかというと、

「ゲーム制作でバランス調整が楽しい。」

「演出を考えたり作りたい」

「ゲーム内のコンテンツを考えたい」

こういう人はプログラマーでもCGグラフィッカーでもアーティストでもなく、
プランナーを目指すべきなんじゃないでしょうか?

割とこの感覚がズレている理系のゲーム企業志望の人、いるんじゃないかと思って
書きました。

もちろんじゃあバランス調整がしたい、演出が作りたいからゲームプランナーになる、
と言って簡単になれるわけではありません。
作業量的にもプランナーはかなり大変な仕事だとも思います。

 

ただもし、1日8時間働くのであれば、大変だとしてもゲームが作りたい。

 

そう思うのであれば目指す価値はあると思います。
目指す方法も、私の体験でしかありませんが、参考にしてもらえると嬉しいです。

 

 

そんなこと言ってももう遅いわ

って人も読んでると思います。

 

ただ実はプランナー、割と未経験からの採用が一番多い部門ではあります。
プログラマーやデザイナーは未経験から、というのは相当厳しいですが、
割とゲームが好きなだけの人や元プログラマーも結構いるようです。

ただ中途の場合、新卒とは違い即戦力として入ることが多いので、
新卒とは逆に、
特定のタイトルに関わりたい、
特に好きなゲームがある、
演出に関して並々ならぬこだわりがある、
このゲームこうしたらもっと良くなると思ってる、
こういう人のほうがうまくいくかもしれません。

多分最初から正社員の可能性は低いですが、せっかく1回限りの人生、後悔を残すぐらいで
あれば面接くらいトライしてみてもいいんじゃないでしょうか?

と無責任なことを言ってみます。

転職サイトの勧誘ではないです。

 

最後に

「なんでゲーム作りたいと思ったんですか?」

「姿を変え形を変えた葵ルートを復活させて人の心にぶっ刺すためです。」